『罪と罰』の上巻を読み終えて、下巻は電子書籍リーダーで読むことに決めた。
汚いのを我慢してよく読んだ、頑張った、中古の大外れだった。
だから「Kobo Clara BW」に変える。

Kobo Clara BW
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小説を読むためなら最高だ。
大きいサイズより、このくらいがちょうどいい気がするのは、漫画を読まないからだろうな。
漫画なら大きい画面がいいし、写真の多い雑誌なども同じだろう。
人物がモノクロだらけだと遺影になる。

寝転んでも読める、片手で読める、ページを抑えなくてもいい、両手ぶらーんで読める、ご飯を食べながら、う◯こをしながら、お風呂でも読める、ほんと買って良かった。外でも文字がはっきり見えるし、雨に打たれながら読むのも絵になることだろう。これから小説を読みまくれることに感謝したい。

ページをめくる残像はあるけれど、気にならない。分からない漢字も調べることができるし便利だが、操作性に難があり上手くいかないことが多い。しかし、読むのがメインなら妥協するところだ。
マーカーも引けるが、これもおまけ程度だろう。

アスファルトにバチバチと打ち付ける雨。
「Kobo Clara BW」を片手に小説を読むなんて夢のようだ。
公園のベンチに座る、滝のように落ちてくる雨は全身を濡らす。
それでも読み続ける、もう立てなくなってしまうくらい中毒になるのが『罪と罰』だ。
周囲にだれもいないし、垂れ流してもいいだろうとトイレに行く時間も惜しくなる。
雨なのか出したものなのか、分からないくらい激しく降る雨が快感になってしまい、読むことを忘れ、出す方に集中してしまい、男はクセになった。
電子書籍と『罪と罰』は格好の言い訳に使える、最高の組み合わせになるのだ。
「こんなもん読んでいるやつの頭はどうにかしている」と思われることに違いない、そうなれば少々の変態でも許される。

ようやく「本は友達」と言えるようになったのは嬉しい。
友達と言うなら人間じゃなくて本だろう。これからは本の時代。
「電子書籍より紙の方がいい」と言われることもある。確かに、めくる感触に感情を乗せることもできるし、紙の香りが癒やしになる。
電子書籍の感触は平面をなぞるだけ、またはタッチするだけの簡素な動作で紙の擦れる音もしない。当然、紙の匂いもない。
電子書籍は便利ではあるが五感への刺激が少ないのは残念。
だから電子と紙の書籍両方買うか……アホだろ。

さてこれから『罪と罰』は下巻へと移るが、暗いのなんのって、読み始めたときは「とんでもないものに触れてしまった」と、逃げ出そうと思ったのは冒頭の部分だけで、読み進めていくうちに、「読まなきゃいけない」と中毒になってくる。初体験を思い出した。
日本語にしても何を言っているのか分からない部分もあったけれど、慣れてしまえば自分なりに変換できるようになる。
苦しい読書もいい、普通に戻れないかもしれない。
変態だよこの人。

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